ご無沙汰をしていました。
銭湯大好き一般人のがわです。
いや、もはや一般人ではないかもしれません。
最初に書いておきます。
会社員を辞めました。
それで、銭湯業界にがっつりと入り込むことにしました。
もう一つ最初に書いておかないといけないことがあります。
僕が個人で引き継いだわけじゃありませんし、僕が1人で全部やるわけでもないです。
あくまで僕は銭湯で働きますということを決心しましたというところです。
今この時代に個人でしかも家族ではない人が銭湯を引き継ぐのはほぼ無理です。
だからこそ、色々なご縁に恵まれてそれを手放すことはしてはいけないと思い決心をしましたというお話です。
僕のブログを読む前に梅の湯三代目のnoteを読んでほしいです。
ことの経緯が書かれていますので。
Twitterを見てくださっている方は薄々気が付いていたかもしれませんね笑
少しいきさつをここで書かせてください。
あえて、noteではなくこのブログで書いているのはやっぱり銭湯の話だし何より僕が文章を書き始めて銭湯とつながりができたのがこのブログだからです。
これからですが荒川区にある「千代の湯」さんで本格的に銭湯運営を行っていきます。千代の湯は3月末まで元々ご高齢のご夫婦がやっていました。
しかし、昨年の夏頃だったでしょうか。
ご主人が体調を崩されて、入院をしてしまい女将さん一人で切り盛りすることになりました。銭湯を一人で営業することはできないことはないです。ただ、営業後の掃除まで含めるとすごく大変ですし、しんどいです。
そんな状況になって、女将さんは同じ荒川区の梅の湯さんにヘルプを求めました。
掃除だけでもお手伝いに・・・そうすればまだなんとか続けられそうであると。
ちょうど時を同じくして、僕も梅の湯にて掃除の手伝いを始めたタイミングで「もし他の銭湯でも掃除手伝いとか必要だったらやりたいですね~」なんて梅の湯三代目に話をしていました。ちょうどタイムリーだったわけで、三代目から「緊急で手伝ってほしい銭湯が出てきました。今度手伝いに行きますががわさんも行きませんか」とお声がけいただきました。
ちなみにですが、この時僕は千代の湯には何度か行ったことがあって熱々のお湯、トゴールの湯、女将さんの明るい人柄、モザイクタイル絵。すごく好きで良いなあこの銭湯、好きだなあって思っていました。そしてこういう銭湯、無くなっちゃったら嫌だな女将さん大変そうだけど続けてほしいなって思っていました。
三代目からお声がけいただいてから週に2、3回掃除の手伝いに行くようになり、女将さんと沢山色々な話をしました。もちろんまだ営業を続けたい。でも体がしんどいしこのままだと廃業してしまうかもしれないこと。
そんな話をしている中で女将さんから「がわくん、うちのお店やらない?」と聞かれました。その時、僕はまだ何も決心ができていませんでしたが「もしできることならやりたいですね・・・」と答えました。
梅の湯三代目も荒川区から銭湯をなくさないためにどうしたらいいかを考えていたようで、千代の湯の経営を梅の湯で引き継ぐっていうことを考えていたようでした。
ただ、それをするにあたってはやっぱり人が必要。
そして、(自分で言うのも恥ずかしい話ですが)女将さんと信頼関係が築けていて女将さんも「がわくんにやってもらいたい」と言ってくださって僕自身決心がつきました。
「僕、会社辞めて千代の湯やりたい・・・やります」
そんな話を確か三代目とした気がします。そして僕は千代の湯で働くという方向で動くことになりました。
元々銭湯をやりたいという気持ちがなかったと言えばウソになります。どこかで銭湯をやってみたいなという気持ちはありました。
ただ、一方で出来るのかという怖さもあったし勤めている会社を辞めるということにも怖さがありましたしそもそも銭湯の営業は大変だし、なにより簡単に「銭湯で働きたい、銭湯がやりたい」なんて言っていいものでもないと僕は思っていました。知れば知るほど簡単に「銭湯がやりたい」なんて言えなくなるもんなんです。
でも、会社でやっている仕事に限界・・・というよりも自分に合っていないなという思いがここ2~3年ずっとあって転職を考えていたこともありました。
なによりこんな素敵なご縁に恵まれることはもう二度とないだろうし、銭湯を無くさないために何かできないかとずっと考えていたので気持ちは会社を辞めて銭湯で働く方向にどんどん傾いていきました。
それでもやっぱり悩みました。何人か信頼できる友人にもポロリと相談したところみんながみんな「がわが絶対にやった方がいい」というお言葉をいただきました。まあ両親は大反対でしたが。
ただですね、すぐに会社を辞めるということは難しかったんです。
それだけじゃなくて、千代の湯も引継ぎをするにあたって本当に紆余曲折があって・・・。詳しい話はかけないんですが、どんなに信頼関係があってもやっぱり大変だったり少し拗れてしまうことがどうしてもあって「これ本当にできるのか?」となりました。
さらに会社もですね、「辞めます」という前に新しいしかも僕名指しの仕事が来てしまって少なくともそれがある程度落ち着くまでは「辞める」なんて言い出せる状況ではなくなってしまいました。
僕のそんな状況とは裏腹に、何とか千代の湯の経営を梅の湯が引き継ぐことの話も進みました。そして、やっぱり人が必要なので人を募集して一緒に千代の湯で働く人が増えて。一つ先が見えてきたところで会社に辞める旨を伝えられました。
そして5月末で最終出社を終えました。
今は有給消化期間中ってやつです笑
ぶっちゃけた話、会社辞めるのが無茶苦茶大変でした。
もう誰にも何も相談できないけどなぜか新しい仕事が降ってくるという状況。
残業だけがかさんでいき、千代の湯の方は何もできなくなりました。
(千代の湯スタッフ皆様本当にありがとうございました・・・)
そしてこれは僕だけの話じゃなくて、多くの色々な人のお力もあって僕も決心できました。何より、千代の湯の経営を引き継いでやりませんかと色々とお声がけくださった梅の湯三代目には本当に感謝しかないです。こんなご縁に恵まれることはこの先ないんじゃいないかって思っちゃうくらいです。
さて、これから本格的に千代の湯を続けていくため、銭湯をなくさないようにするために働いていくことになります。何が出来るのかわかりませんし、不安もいっぱいです。
でもそれ以上に、千代の湯はまだまだ改善できるところも沢山あるしもっと多くの地域の人たちを癒す場所にできるとも思っています。
これから千代の湯でのこととか、銭湯で働くことについてをこのブログで更新できたらいいかなって思っています。
これは余談ですが、僕は本当に一般人で家族が銭湯経営してるとかそんなことはないです。つまり完全な素人です(知識だけは色々ありますが)。これから奮闘していくことになるわけですね・・・ワクワクしますね!!
コロナウイルス感染拡大が広がっているので今来てくださいと言えませんが、落ち着いたらぜひ千代の湯に来てください。熱々の気持ち良いお湯を沸かしてお待ちしています。
がわ