人生、不十分

大好きな銭湯のこと、日常のこと、考えなど

千代の湯日記 vol.2

ご無沙汰してました。

荒川区千代の湯のがわです。

 

さて、会社を辞めて銭湯業界に入り込んでから約2か月が経過しました。

あっという間過ぎて正直怖いんですが、それだけ無我夢中だったってことだと思っています。

 

今回は千代の湯の事というより、会社を辞めてこの2か月の僕の変化とかについて記録として残しておこうと思います。

 

①生活リズムが完全に変わった

これは別に悪い事ではなくて、ちゃんと銭湯で働けているっていう事です。

まず会社で働いていた時は、基本9:00~18:00が勤務時間で(残業やフレックスもありますが)通勤時間も含めると起床時間はだいたい7:00頃で就寝時間は23~24時でした。

 

千代の湯で働き始めてからはだいぶ時間が変わりました。

営業時間は15:00~23:00で営業後に掃除だ〆作業だって色々やってると結局終わるのは1:00~2:00くらいです。そこからお風呂入って、ちょっと休んで寝るので就寝は2:30~3:00くらいです。仕込みがあり13:00には開店準備を始めるので11:00頃には起きています。

 

こうやって書いてみても明らかですね笑

かなり遅い時間になりました。

でも、きちんと寝る時間は確保できているので元気です。

 

②瘦せたし筋肉が付いた気がする

毎日営業後に掃除がありますので、今までと比べて運動量的には増えています。

また、掃除の時にバケツを持ったりするのでちょっとした筋トレみたいになっているんですよね。だから筋肉が付いた気がします。あくまで『気がする』レベルです。

 

体重に関してはきっちり数値として出ているので間違いないです。

痩せました。とはいってもげっそりとかではなく摂取カロリーと消費カロリーのバランスの問題で掃除やってるから消費カロリーの方が多くなってるのかなって感じです。

健康診断の数値が軒並み良くなっていたので健康的に痩せているみたいです笑

具体的には約1.5kg痩せました。・・・え?誤差?いやいや1kg超えたらそれは誤差じゃないですよ。

 

③現時点では自由な時間はあまりない

千代の湯でやることは多いし、やりたいことも多いし、やるべきことも多いので自分の自由な時間っていうのは会社員の時と比べると格段に減りました。そもそも定休日が週1回でその定休日も定休日だからこそできることっていうのがあるので実質定休日じゃないのです。

 

でも、そもそもこれがやりたいことだったりやってみたいことだったので特にストレスになったりはしていないです。会社員の時は土日休みでしたが折角の休日なのに特にやることがなくてむしろそれがストレスになったりしていたこともあったので。典型的なワーカーホリックですね。

 

この先千代の湯の経営が安定してくればこれはまた変わってくるかもしれないです。

その時にどうまた動くかも今から考えないといけないんですよね。

 

まあここまで色々書いたけど、ぶっちゃけ毎日しんどいけどそのしんどさを超えるくらい次なにやろうどうしようって考えて行動するのは楽しいです。

 

あと多少(会社を辞めた)違和感が出るかなって思ったんですが全くないです。前職の同僚からすると「まあそっちが本業というか性に合ってたんじゃない?」と。自分では分からないですがそういう適正はあったのかもしれないですね。

 

これが落ち着いた時にどうなるか分からないですが、まだまだ千代の湯でやりたいこともできていないし、やらないといけないことも、やるべきことも出来ていないのでそれをひとつづつやっていくだけです。

 

何度も書きますが、普通にしんどいはしんどいですよ。

基本肉体業務が多いですし、時間的な拘束はかなり長いですし。

何かやってもその効果がすぐに出るわけでもないので、失敗かなあ成功かなぁって考え続けてしまったりしますし。

 

今後銭湯で働きたいって思っている人はそこをきちんと考えた方が良いと思います。

それとまずは掃除だったりバイト募集してるところでバイトするとかから始めた方がいいんじゃないでしょうか。なんか夢・理想ばっかりが先走ってる方が多い気がするので。まずは何にしても実際に体験することからではと思います!体験することは大事です。

 

次はまた千代の湯のことを書けたら良いなって思います。

引き続き、千代の湯をよろしくお願いします!!

 

がわ

千代の湯日記 vol.1

こんにちは。

荒川区千代の湯のがわです。

 

さて、先日会社員を辞めたという記事がめちゃくちゃ沢山の人に読んでいただけたようで・・・読んでくださった方々ありがとうございました。(下記にリンク張ります)

 

miku778.hatenablog.com

 

 

 多くの方に読んでいただけたので、今後は働いている銭湯の事をもう少し深堀して書いていきたいと思います。

 

 

 

 

働いている銭湯

前回の記事でも書きましたがもう少し細かく。

僕が現在働いている銭湯は、荒川区西尾久にある「千代の湯」という銭湯です。

www.1010.or.jp

arakawa-sento.jp

都電荒川線の「荒川遊園地前」から徒歩で5分程度の場所にあります。

住宅街の中にある、所謂ビル型の銭湯でかなり奥まったところにあるので、初めて来られる方は迷ったり、入りにくかったりしてしまいますが地域のお年寄りから愛されている銭湯です。

 

銭湯で働くことになった経緯については、前回の記事を読んでください!笑

 

千代の湯の現状

ぶっちゃけていうと、現状だと厳しいです。

具体的な数字は書けませんが、利用者人数的にはちょっと少ないです。

今までやっていた女将さんが体調の問題から営業日数を減らしていたり、急に休業したりしていたのでお客さんが離れていってしまいました。

 

実際に銭湯で働き始めてからよくわかったんですが、『営業を続けること』が一番大切。複数人のお客さんから「あれ、千代の湯再開したんだ。閉めたり開けたりしてたからてっきりもう休業して終わりだと思っていたよ」って言われました。

 

銭湯(地方のスーパー銭湯も含む)は地域に根付いているものです。

基本的には家の一番近くの銭湯に通うというお客さんが多く、営業していなければ来てくれないです(まあ当然ですよね)

営業してたりしてなかったりすると、いざ銭湯に来てみた際にやってなかったなんてことが発生してしまってそうなるとお客さんは来なくなります。

 

だからこそ、定休日以外きっちりと営業をしていくことがまず一番大切なんです。

でも、すでに離れていってしまったお客さんに「営業再開してますよー!」っていう情報が届いていないんですよね・・・。

 

離れて行ってしまったお客さんの多くもお年寄りで、インターネットを見たりしているわけではないので『再開している』ことや『若いメンバーが引き継いだ』という情報を知らず今も休業していると思われてしまっています。

 

減ってしまったお客さんにまずは戻ってきてもらうことが目下の課題でもあります。それと同時に新規のお客さんを増やして、『千代の湯って良い銭湯だなあ』って思ってもらい足を運んでもらえるようにしていかないといけないですがいやはや難しいですね。

 

そもそも、銭湯が好きだったり地域活動をしている人でないと自分が住んでいる場所の近くに銭湯があったとしてもその存在すら知らない人が多いです。

 

例えば千代の湯では営業を引き継いでから、チラシを作って近隣にポスティングをしましたが「チラシを見て来たよ!今まで知らなかった」ということを言われたりしました。

 

長年住んでいる人ならともかく、新たに荒川区に引っ越しをしてきた人は銭湯の存在を知らないあるいは「梅の湯は知ってるけど、千代の湯って何?」って感じですね。くっそー良い銭湯なのに・・・・。

 

千代の湯の裏側

千代の湯のTwitterアカウントにてこんなつぶやきをしました。

 

 

千代の湯は引継ぎをするにあたって、リニューアルをしたわけではありません。

あるものをそのまま引き継いで、営業を再開しています。

そのため、設備は古いです。(手入れが行き届いていないわけじゃないです)

古いですがしっかりと稼働しています。しかし、ちょこちょこととガタが来ているものも多いです。

 

引き継いだメンバーは全員銭湯営業素人なので、わからないことだらけなので梅の湯三代目に教えてもらいながらやっていますがそれでも「これはどうしようもないのでは・・・?」ということが起きます。

 

古い機器が多いので、壊れてしまうとその機械のパーツが無かったり取付をしてくれたお店が廃業していたりと・・・。結局新しい機器にするにしてもお金がかかります。

 

でも最初に書いた通り、千代の湯の現状は厳しくそんなお金をかけることも難しくあるもの、できるもので進めていくような状況です。

 

今回発生したものも、古いからこそ壊れても手動でなんとかできますが機器はもうないので新しくしたりするのが一番手っ取り早いんです。でも、それが難しいので当面は手動で窯番をしながら営業です。

 

今後の千代の湯

いやー今後どうしていきましょうね笑

イベント系を何かやったりすることも考えていますが、今は新型コロナの影響もあって人を集めるイベントはやりにくいですし、千代の湯は井戸水を使ったお湯で水当たりが最高なのでそれを多くの人に知ってもらいたいんです。

 

なので、当面は毎週日曜日に入浴剤を使ったお風呂をやる予定です。

千代の湯と言えば、トゴールウォームタイトを使ったトゴールの湯があります。

井戸水+トゴールウォームタイトでさらに柔らかく気持ちの良いお湯になっています。

このお湯を活かしていくために『トゴールの湯×○○』って感じで色々やっていきます!

 

直近では『トゴールの湯×じっこう』をやりました。

 

トゴールの湯はもともと身体がポカポカ暖かくなるんですが、さらにそこに生薬のじっこうを入れてみるとこれが本当にむっちゃ気持ち良くて最高なんですよ。

 

トゴールの湯×じっこうは今後も定期的にやっていく予定なのでぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

 

っとまあこんな感じで今後もこうやって千代の湯の事を書いていけたらと思います。

新型コロナの感染拡大もあるので、来てくれーとは大きな声で言えないですが来てほしいです。お湯、最高に気持ち良いですよ?笑

 

それでは、また次回!

 

追伸

僕、千代の湯の店長らしいです・・・笑

 

 

 

 

 

 

これからのお話

ご無沙汰をしていました。

銭湯大好き一般人のがわです。

いや、もはや一般人ではないかもしれません。

 

最初に書いておきます。

会社員を辞めました。

それで、銭湯業界にがっつりと入り込むことにしました。

 

もう一つ最初に書いておかないといけないことがあります。

僕が個人で引き継いだわけじゃありませんし、僕が1人で全部やるわけでもないです。

あくまで僕は銭湯で働きますということを決心しましたというところです。

今この時代に個人でしかも家族ではない人が銭湯を引き継ぐのはほぼ無理です。

だからこそ、色々なご縁に恵まれてそれを手放すことはしてはいけないと思い決心をしましたというお話です。

 

僕のブログを読む前に梅の湯三代目のnoteを読んでほしいです。

ことの経緯が書かれていますので。

 

note.com

 

 

Twitterを見てくださっている方は薄々気が付いていたかもしれませんね笑

少しいきさつをここで書かせてください。

あえて、noteではなくこのブログで書いているのはやっぱり銭湯の話だし何より僕が文章を書き始めて銭湯とつながりができたのがこのブログだからです。

 

これからですが荒川区にある「千代の湯」さんで本格的に銭湯運営を行っていきます。千代の湯は3月末まで元々ご高齢のご夫婦がやっていました。

 

しかし、昨年の夏頃だったでしょうか。

ご主人が体調を崩されて、入院をしてしまい女将さん一人で切り盛りすることになりました。銭湯を一人で営業することはできないことはないです。ただ、営業後の掃除まで含めるとすごく大変ですし、しんどいです。

 

そんな状況になって、女将さんは同じ荒川区の梅の湯さんにヘルプを求めました。

掃除だけでもお手伝いに・・・そうすればまだなんとか続けられそうであると。

 

ちょうど時を同じくして、僕も梅の湯にて掃除の手伝いを始めたタイミングで「もし他の銭湯でも掃除手伝いとか必要だったらやりたいですね~」なんて梅の湯三代目に話をしていました。ちょうどタイムリーだったわけで、三代目から「緊急で手伝ってほしい銭湯が出てきました。今度手伝いに行きますががわさんも行きませんか」とお声がけいただきました。

 

ちなみにですが、この時僕は千代の湯には何度か行ったことがあって熱々のお湯、トゴールの湯、女将さんの明るい人柄、モザイクタイル絵。すごく好きで良いなあこの銭湯、好きだなあって思っていました。そしてこういう銭湯、無くなっちゃったら嫌だな女将さん大変そうだけど続けてほしいなって思っていました。

 

三代目からお声がけいただいてから週に2、3回掃除の手伝いに行くようになり、女将さんと沢山色々な話をしました。もちろんまだ営業を続けたい。でも体がしんどいしこのままだと廃業してしまうかもしれないこと。

 

そんな話をしている中で女将さんから「がわくん、うちのお店やらない?」と聞かれました。その時、僕はまだ何も決心ができていませんでしたが「もしできることならやりたいですね・・・」と答えました。

 

梅の湯三代目も荒川区から銭湯をなくさないためにどうしたらいいかを考えていたようで、千代の湯の経営を梅の湯で引き継ぐっていうことを考えていたようでした。

ただ、それをするにあたってはやっぱり人が必要。

 

そして、(自分で言うのも恥ずかしい話ですが)女将さんと信頼関係が築けていて女将さんも「がわくんにやってもらいたい」と言ってくださって僕自身決心がつきました。

 

「僕、会社辞めて千代の湯やりたい・・・やります」

そんな話を確か三代目とした気がします。そして僕は千代の湯で働くという方向で動くことになりました。

 

元々銭湯をやりたいという気持ちがなかったと言えばウソになります。どこかで銭湯をやってみたいなという気持ちはありました。

 

ただ、一方で出来るのかという怖さもあったし勤めている会社を辞めるということにも怖さがありましたしそもそも銭湯の営業は大変だし、なにより簡単に「銭湯で働きたい、銭湯がやりたい」なんて言っていいものでもないと僕は思っていました。知れば知るほど簡単に「銭湯がやりたい」なんて言えなくなるもんなんです。

 

でも、会社でやっている仕事に限界・・・というよりも自分に合っていないなという思いがここ2~3年ずっとあって転職を考えていたこともありました。

 

なによりこんな素敵なご縁に恵まれることはもう二度とないだろうし、銭湯を無くさないために何かできないかとずっと考えていたので気持ちは会社を辞めて銭湯で働く方向にどんどん傾いていきました。

 

それでもやっぱり悩みました。何人か信頼できる友人にもポロリと相談したところみんながみんな「がわが絶対にやった方がいい」というお言葉をいただきました。まあ両親は大反対でしたが。

 

ただですね、すぐに会社を辞めるということは難しかったんです。

それだけじゃなくて、千代の湯も引継ぎをするにあたって本当に紆余曲折があって・・・。詳しい話はかけないんですが、どんなに信頼関係があってもやっぱり大変だったり少し拗れてしまうことがどうしてもあって「これ本当にできるのか?」となりました。

 

さらに会社もですね、「辞めます」という前に新しいしかも僕名指しの仕事が来てしまって少なくともそれがある程度落ち着くまでは「辞める」なんて言い出せる状況ではなくなってしまいました。

 

僕のそんな状況とは裏腹に、何とか千代の湯の経営を梅の湯が引き継ぐことの話も進みました。そして、やっぱり人が必要なので人を募集して一緒に千代の湯で働く人が増えて。一つ先が見えてきたところで会社に辞める旨を伝えられました。

 

そして5月末で最終出社を終えました。

今は有給消化期間中ってやつです笑

 

ぶっちゃけた話、会社辞めるのが無茶苦茶大変でした。

もう誰にも何も相談できないけどなぜか新しい仕事が降ってくるという状況。

残業だけがかさんでいき、千代の湯の方は何もできなくなりました。

(千代の湯スタッフ皆様本当にありがとうございました・・・)

 

そしてこれは僕だけの話じゃなくて、多くの色々な人のお力もあって僕も決心できました。何より、千代の湯の経営を引き継いでやりませんかと色々とお声がけくださった梅の湯三代目には本当に感謝しかないです。こんなご縁に恵まれることはこの先ないんじゃいないかって思っちゃうくらいです。

 

さて、これから本格的に千代の湯を続けていくため、銭湯をなくさないようにするために働いていくことになります。何が出来るのかわかりませんし、不安もいっぱいです。

 

でもそれ以上に、千代の湯はまだまだ改善できるところも沢山あるしもっと多くの地域の人たちを癒す場所にできるとも思っています。

 

これから千代の湯でのこととか、銭湯で働くことについてをこのブログで更新できたらいいかなって思っています。

 

これは余談ですが、僕は本当に一般人で家族が銭湯経営してるとかそんなことはないです。つまり完全な素人です(知識だけは色々ありますが)。これから奮闘していくことになるわけですね・・・ワクワクしますね!!

 

コロナウイルス感染拡大が広がっているので今来てくださいと言えませんが、落ち着いたらぜひ千代の湯に来てください。熱々の気持ち良いお湯を沸かしてお待ちしています。

 

がわ

銭湯日記その114

こんにちわ!

今日も早速行ってきた銭湯をご紹介しましょう。

今回はこちらです!

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大塚にあった「玉の湯」さんです。

さて、『あった』という過去形であることが気になった方。

実はこちらの玉の湯さんは2020年9月末にて廃業となってしまったんです。

サウナが好きな方は併設されていた、「サウナ玉泉」も廃業してしまったことでもしかしたらご存知の方も多いかもしれません。

 

先にサウナ玉泉が廃業し、そのあとを追うように玉の湯さんも廃業となりました。

余談ですが、私はサウナ玉泉は行ったことがなくってすごく後悔しています。

 

さて、大塚駅からは歩いていくと大体10分~15分くらいでしょうか。

閑静な住宅街の中に、玉の湯さんはありました。

油断していると通り過ぎてしまうんじゃないかというくらい街になじんでいます。

こういう銭湯が無くなってしまうのは凄く悲しいです。

 

暖簾をくぐって中に入ると、フロント形式の受付があります。

そこで470円を支払って、脱衣所に入ります。

脱衣所は少し暗めですが、外側からは想像しにくい広さと天井の高さです。

 

ありのままの姿になって、さっそく浴室内に。

立派なモザイクタイル絵が出迎えてくれる浴室内は、少し薄暗いのですが凄い光って見えます。

矛盾しているわけではなくってですね、本当にそういう雰囲気なんです。

床が、細かい小さな真っ白いタイルでそれがおそらく光って見える理由ですね。

このタイルの床はあまり見ないタイプですが、すごくいいなあって思いました。

 

それから湯船の周りもタイル絵があしらっていて、これもいいなあ貴重だなあって思いながらカランで体を洗います。

 

カランから出てくるお湯も結構熱めで、私好みでした。

最近熱いお湯に入りすぎて、ほかの人が「熱い!!」って言っていても「ん?普通だけどなあ」って思うようになっているのは内緒の話です。多分、荒川区の下町銭湯で鍛えられているんだと思います。

 

体を清めたら、湯船に・・・。

湯船はジェットがと白湯の二つに分かれています。

どちらもお湯の温度は大体同じで、いずれもかなり熱め。

今は減ってきてしまっている赤外線のライトが良い雰囲気を醸し出しています。

この湯船にあるライト、結構好きなんですよね。なんか眺めていると落ち着くというか。

 

脱衣所の方を見ると、上の方までガラス張りで改めて「ああ、すごく広いし良い銭湯だなあ。きっと街の多くの人たちに愛されてきたんだろうなあ」って感じました。

 

カラン前で水を浴びて、ぼーっとしていると常連さんと思しき方々の会話が聞こえてきました。

「ここ閉まっちゃったらどこ行くよ?」

「いんや、俺はまだ決めてねえな。銭湯減っちゃうとなあ」

「だよなあ」

そんな会話が聞こえてきて、何か心にぐっと来ました。

常連さんたちからすると、落ち着ける場所が一つなくなってしまうってことでありそれは自分自身に置き換えてみるとすごく悲しいことだから。

 

そんな気持ちを心にしっかりと刻みながら、何度も熱い気持ち良いお湯を楽しみました。

 

紹介しておきながら、すでに廃業してしまっているため行ってみてくださいとは言えません。

ただ、きっと東京に住まれている皆様の場合玉の湯さんと同じように皆様の家の近くにもきっと銭湯があるはず。ぜひ、そういう銭湯に行ってみてほしいです。

特別、何か突き抜けたものがあるわけではないかもしれませんが銭湯へ行く最大の目的は体を清めて休めること。それができれば多くは望む必要がないと私は思っています。

 

それではまた!

 

銭湯日記その113

こんにちわ!

ずいぶんとまあ久しぶりの更新となりました。

noteではちょこちょこ更新していたんですけどね、ブログは久しぶりです。

相変わらず新型コロナウイルスが猛威を振るっていますね。

だから、私自身も銭湯巡りをしているというわけではないのですが、それでもちょこちょこと行った銭湯があるので年末にかけてのこのお休み中に更新していく予定です。

 

それでは早速行きましょう!(これ書くのも久しぶりだなあ・・・)

今回ご紹介する銭湯はこちらです。

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新宿区にある、「熱海湯さん」です!

今更気が付いたのですが、熱海湯さんって新宿区になるのか・・・。

ちなみに最寄り駅は飯田橋駅です。歩いて10分程度のところでしょうか。

めちゃくちゃいい雰囲気の通りにあるんですよ。

なんていうか、古き良き日本の町っぽいというか。

神楽坂近辺ですからね、そりゃそうかってなるかな。

 

入口の雰囲気が抜群にいいですね・・・。

私は実はこういう銭湯がすっごく好きなんです。

ワクワクするんですよね、場所はどんどん進化しているのに昔の良さをそのまま維持している銭湯って最高だと思いませんか?

 

入口の時点で、男湯と女湯に分かれているのでこれはきっと今は少なくなってきている番台形式のはず、なんて考えながら下駄箱に靴を入れます。

扉を開けるとやっぱり番台形式ですね!いいなあ!

脱衣所は昔ながらの銭湯よろしく、かなり広めですね。

日本家屋のあの雰囲気がばっちり残っていてやっぱり「おばあちゃんち」に帰ってきたようなそんな感覚がよみがえってくる。

 

しっかりとアルコール消毒もして、番台で470円を支払います。

そそくさとありのままの姿になって、いざ浴室内に!!

 

立派なペンキ絵とその下にあるタイル絵に迎えられる浴室は、奥に湯船があり手前にカランがある関東ではオーソドックスなスタイル。

そしてカランはシャワーがないタイプの列もあり、「おおお!これこれ!」ってなりました。

 

カランから出てくるお湯もなかなか熱めでこれもグット!

シャンプーボディーソープは最近持ち歩いているので、それで体を綺麗にしてお待ちかねの湯船へ・・・。

 

熱い。とにかく熱い。

下町銭湯よろしく、かなり熱いです。でも私はこのくらいの温度が好きで「あああ~~~」って自然と声が漏れてきました。よく見てみると備長炭が入っているので水が凄く柔らかく感じました。

もしかしたら、もともと水の質もいいのかもしれないなあ。

この辺は完全に私自身の感覚なので正しくないかもしれないですが。

 

熱いお湯に入った後は、カランの前に座って水を浴びます。

そして、高い天井を見上げながらぼーっとする・・・。

何度も書いていますが、この時間が一番好きなんです。

ぼけーっとしていると、この日にあった仕事のあれこれや最近の疲れなんかも「まあどうでもいいや・・・」ってなってくる不思議。

 

その後も何度かお湯とカランを行き来して、さっぱりした気持ちで上がりました。

脱衣所では常連さんと思しき方が、ソーシャルディスタンスを維持しながらご主人と話しをしていました。こういうのもなかなかしにくくなってきてますが、いいですねえ。

 

古き良き、シンプルイズベストな「ザ・銭湯」でした!!

最高だったなあ、「絶対に好きだと思うよ」って教えてくれた湯の合う友達に感謝です。

それではまた!

 

熱海湯 新宿区:中央線「飯田橋」駅下車、徒歩3分 東京銭湯マップ

 

 

 

銭湯日記その112

ここは行きたいな~ってずっと思っていて、でもタイミングを見計らいながら・・・なんて思っていた銭湯がありました。

その銭湯に行ってきたときのことです!

先に言っておきますが、めちゃくちゃ良かったんですよねぇ。

 

という訳で、今回はこちらの銭湯に行ってきました!

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じゃじゃーん!

西小山にある、東京浴場さんに行ってきました!

東京浴場さんは最近リニューアルオープンをしまして、いつ行こうかな・・・ってタイミングを見計らっていたのですが、梅の湯三代目と私が一緒にやっている「梅の湯ラジオ」を東京浴場店主のサガラ君と一緒に撮らせてもらえるということで行ってきました!

 

写真でまだシャッター降りているのはオープン時間の5分前くらいに到着したからです笑

 

まず、駅からめちゃくちゃ近いです。

西小山駅から徒歩3分くらいでしょうか。

いや、もしかしたら1分くらいかもしれない・・・・それくらい近いです!!

そして写真からも分かると思うのですが、道に面したところがガラス張りになっていて中が見えるんです。これ、個人的には銭湯として画期的だと思うんです。

 

銭湯ってどうしても初めて行く人とかだと、中の様子が見えないから敷居が高く感じてしまうんですよね。でも、東京浴場さんのようにガラス張りで外から中が見えると初めての人でも安心して入れるかなあって思います。

 

中にさっそく入ると、下駄箱とかはもう昔ながらのものがそのまま残っているんですが扉をくぐるとびっくり!めちゃくちゃ天井が高くて、その高さを生かした休憩スペースにめちゃくちゃ漫画が大量にあります。漫画喫茶と同じくらいあるんじゃないかな・・・。

 

そしてフロントはたぶん改装前に使われていたであろう物がそのまま使われていて、見事に古きと新しきが混在していました。

 

右手側が男湯、左手側が女湯です。

 

暖簾をくぐると・・・・こちらもびっくり!

雰囲気は昔ながらの銭湯を感じさせるのですが、いたるところが綺麗です。

何より天井が高い(ここ個人的にポイント)が凄く良いです。

あと、冷水機があるのって凄くありがたいと思う。

スーパー銭湯の多くはあるけど、街中の銭湯で冷水機があるところってほとんど見かけない気がするし。

 

浴室内は・・・・もう皆さんご存知だと思いますが、樽の水風呂があります。

存在感半端ないです。その近くに休憩できる椅子があるのでばっちり交互浴が出来ちゃいますね。

あ、書き忘れたのですが東京浴場さんではレンタルタオル・レンタルバスタオルがあります。これが、例のあれです。イケウチオーガニックさんのやつなのでそれはふわふわで良いんですよ~~~!

 

さて、浴室内の話に戻ります。

奥に湯船、手前にカランがある関東ではオーソドックスなスタイルです。

湯船は3つに分かれていますね。

 

カランで体を洗う時に感動したのですが、カランも鏡もぴかぴかなんですよ。

これだけぴかぴかに輝いてるのは凄いなぁ掃除大変だろうなぁと感謝しながら使いました。

 

お湯はやや熱めの温度。

体感的には42℃くらい。私がめちゃくちゃ好きな温度でした。

水当たりは柔らかく、ぼーっとしながら入るのに最高です。

ジェットも強さが程よくて、在宅ワークで凝り固まっていた腰とかがほぐれましたね。

 

身体が温まったところで、向かうは樽の水風呂です。

ずっと楽しみだったんですよね~樽の水風呂。

水風呂を独り占めできるっていう独占欲が満たされ、水温もちょうど良い温度。

深さもちょうど良くて、「あ~~これは天国だなぁ~~~」って思いましたね。

椅子に座って休憩しながら、浴室内を見ると、地域人達で賑わっていて既に西小山という土地にしっかりと根付いているんだなぁ凄いな!!って感動しました。

 

昔ながらの銭湯の良さを残しつつも、新しい事にチャレンジしていく東京浴場さんに今後も大注目ですね!!!

 

サガラ君、スタッフの皆様お忙しいところありがとうございました。

お風呂上りに飲んだレモンサワーも最高でした。

 

 

 

 

 

 

サガラ君と話したラジオは既に公開されていますのでよかったら聞いてください!

東京浴場のこれからについても話をしてくれていますよ・・・・ワクワクしちゃいますね!

 

がわ

 

www.1010.or.jp

 

 

 

 

 

 

 

銭湯日記その111

「がわくんが絶対に気に入るだろうなって銭湯があるんだよ~」

湯の合う友達からそんな連絡を貰った。

こんな連絡を貰ってしまうと、そりゃあもう気になって気になって仕方ない。

そうして、色々とタイミングが合いアテンドしてもらえることになって行ってきました。

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板橋区にある「第二富士見湯さん」です!

看板には「富士見湯」とし書いてないけど、第二富士見湯さんで間違いありません。

さて、こちらの銭湯ですがとにかく『水』が良いとの事なんです。

また、ご主人も凄く気さくで優しい方だから話も合うと思うと。

 

下駄箱に靴を入れて、中に入ります。

明るく綺麗にされている休憩スペースです。

受付で470円とサウナ代金200円を支払って、サウナで使えるタオルを貰います。

サウナも抜群に良いとのことなので、もう入る前からワクワクしていました。

 

脱衣所は凄い広いという訳ではないけど、綺麗で明るくてどこかほっとする感じ。

そそくさとありのままの姿になって、すぐに浴室内へ!!

 

手前にカランがあって、奥に湯船がある関東ではオーソドックスなスタイルです。

まずは、カランで身体を洗うのですが・・・「うん?なんか肌当たりが優しい気がする」。

水の質が良いと聞いていたこともあるだろうけど、それにしてもしっとりと肌に馴染むけど所謂「軟水」ほどぬるぬるスベスベしたりしない。天然の化粧水みたいなそんな感じ。

これは湯船に入るのも楽しみだなあって思いながら、体を清めて湯船へ!

 

「あ~~~~~~~なんじゃこれ」

入った瞬間に声が漏れました。

むっちゃ気持ち良いんです。お湯の温度も抜群に良いし、何よりもやっぱり水がしっかりと肌になじみ込む感じ。水がはじかれるんじゃなくて、体に入ってくるようなそんな感覚。冗談抜きで、ずーっと入っていられるお湯ってこういうお湯の事を言うんだと思う。

 

内側からポカポカしてきたので、水風呂に。

水風呂もやっぱり「あ~~~~~~~なんじゃこれ」ってなりました。かけ流しだからややぬるめですが、そんなことが一切気にならない気持ち良さ。

お湯と水風呂の温度差が抜群に良いのか、めちゃくちゃ気持ち良いです。

 

この「気持ち良い」状態で体を拭いて、サウナへ。

サウナは高温のアチアチ系です。そして、演歌?が流れています。

2曲くらいを目安にしようかな~なんて思っていたらもうすぐに熱くなって耐えきれずに水風呂へ。

サウナのあとの水風呂の気持ち良さもやっぱり別格というか、ずいぶんと久しぶりにこの「最高潮に気持ち良い」っていう状況を味わった気がする。

 

しっかりとお湯も水もサウナも満喫して、休憩スペースで少しご主人とお話。

夏場だったので、少しだけ温度を下げたとおっしゃっていてそれが気候・水温・お湯の温度と抜群のコンビネーションを生み出していました。

「今のこのバランスが夏場は最高です!!!!」

ご主人にそうお伝えすると、少しはにかみながらも「ありがとうございます」と言っていただけてむしろこっちが「素敵な銭湯、ありがとうございます」と返答をしました。

本当にご主人も気さくで優しくって、良い街中銭湯だったなあ。

 

そして、帰りには湯の会う友達のアテンドで夜と言えばというところへ。

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そうです。立ち食いソバですね。

銭湯後の立ち食いソバってなんであんなに美味しいんだろうなあ。

夜遅いのにミニカレーまで食べちゃった。

 

アテンドしてくれた湯の合う友達、ご主人にすっごく感謝です。

ありがとうございます。

 

それでは、また!!

 

がわ

 

www.1010.or.jp