人生、不十分

大好きな銭湯のこと、日常のこと、考えなど

忙しいとは?(4月エッセイ②)

最近、色々とやることが多くバタバタしている。

脳がオーバーヒートしているのが凄くよくわかる。

発熱しているわけではないのに、頭が熱い事があり「あ~オーバーヒートしてる」と自覚してすぐに寝るようにしている。

 

けれども、それでも、時間は進むし何もかもが待ってくれない。

こんな状況になるとふと前職時代の事を思い出す。

 

入社して3か月程が経った頃の話。

社会人として必要な基礎マナー研修や本格的に業務に携わっていくための基礎の基礎の研修が終わりいよいよOJTをやり始めた。

その頃に私の弱点(?)は露呈した。

 

「うーん。がわくんは仕事は丁寧だし、ある程度の速さがあるんだけど、複数の事が重なると一気に速度が落ちるね」

「そうなんですよね」

「ちょっと厳しい言い方になるけど、今後のタメだと思って言うね。マルチタスクが苦手なんだと思う。でもマルチタスクってこの仕事だと必須になってくるから、少しづつで良いから改善できるように努めましょう。私達も色々と教えるから」

 

つまるところ、マルチタスクが苦手なのだ。

いや、これに関しては当時私を指導していた先輩が「苦手」と言ったのでそれが刷り込み的になっているだけで実は「苦手」ではない。

マルチタスクが苦手なのではなく、優先順位をつけるのが苦手なのだ。

 

どんな仕事においても優先順位はある。

流石に苦手な私でも緊急を要するものは分かるし、優先度が高いものは分かる。

けれども、そうじゃない一般業務における優先順位の付け方が苦手。

というよりも人によって優先順位がなぜか変わってくるので、それに対応していると自分でつけた優先順位が狂うのだ。そうなると、もう大パニック。

 

「あれ、どこまでやったっけ」

「これ、どうするんだっけ」

と色々と爆発して何もかもが大変だったのを思い出す。ああ、苦しい1年目だった。

 

結局のところ、他人に振り回されていただけだったのだ。

先輩Aは「○○を先にやって」と言い、先輩Bは「○○はあと、×が先」という。

そんな環境で優先順位もマルチタスクもクソもないだろうと今になって思う。

 

でもそんな環境に居たからこそ、抱えて7割で一旦放出して、そのあとに10割にするという方法ができるようになったし、嫌でもキャパが増えたので全部が悪いとは言えない。ポジティブシンキングが大切なのだ。

 

では現在は一体どうなっているのか。

「忙しい」という言葉で終わらせたくない。特別忙しいとは思わない。

けれども、抱えているものが多いのは事実だ。

それは「仕事」として抱えているものもあれば「個人」のやりたいこととして抱えている事もある。

 

言い換えれば「忙しい」のではなくて「充実」なのかもしれない。

けれども仮に「充実」という言葉に置き換えた時には再び違和感が出る。

私個人の気持ちとしては「充実」には「休息」も含んでいると思う。

その「休息」が抜けてしまうと「充実」は「忙しい」に変貌するのだと思う。

 

そうすると今の私は残念なことに「休息」の時間があまりないので「充実」というよりはやっぱり「忙しい」になってしまうんだろう。

 

でも「忙しい」はなんだか鼻につく(笑)気がするので、今とても「充実」しているんですという事にしておきたい。

 

がわ