人生、不十分

大好きな銭湯のこと、日常のこと、考えなど

銭湯日記その114

こんにちわ!

今日も早速行ってきた銭湯をご紹介しましょう。

今回はこちらです!

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大塚にあった「玉の湯」さんです。

さて、『あった』という過去形であることが気になった方。

実はこちらの玉の湯さんは2020年9月末にて廃業となってしまったんです。

サウナが好きな方は併設されていた、「サウナ玉泉」も廃業してしまったことでもしかしたらご存知の方も多いかもしれません。

 

先にサウナ玉泉が廃業し、そのあとを追うように玉の湯さんも廃業となりました。

余談ですが、私はサウナ玉泉は行ったことがなくってすごく後悔しています。

 

さて、大塚駅からは歩いていくと大体10分~15分くらいでしょうか。

閑静な住宅街の中に、玉の湯さんはありました。

油断していると通り過ぎてしまうんじゃないかというくらい街になじんでいます。

こういう銭湯が無くなってしまうのは凄く悲しいです。

 

暖簾をくぐって中に入ると、フロント形式の受付があります。

そこで470円を支払って、脱衣所に入ります。

脱衣所は少し暗めですが、外側からは想像しにくい広さと天井の高さです。

 

ありのままの姿になって、さっそく浴室内に。

立派なモザイクタイル絵が出迎えてくれる浴室内は、少し薄暗いのですが凄い光って見えます。

矛盾しているわけではなくってですね、本当にそういう雰囲気なんです。

床が、細かい小さな真っ白いタイルでそれがおそらく光って見える理由ですね。

このタイルの床はあまり見ないタイプですが、すごくいいなあって思いました。

 

それから湯船の周りもタイル絵があしらっていて、これもいいなあ貴重だなあって思いながらカランで体を洗います。

 

カランから出てくるお湯も結構熱めで、私好みでした。

最近熱いお湯に入りすぎて、ほかの人が「熱い!!」って言っていても「ん?普通だけどなあ」って思うようになっているのは内緒の話です。多分、荒川区の下町銭湯で鍛えられているんだと思います。

 

体を清めたら、湯船に・・・。

湯船はジェットがと白湯の二つに分かれています。

どちらもお湯の温度は大体同じで、いずれもかなり熱め。

今は減ってきてしまっている赤外線のライトが良い雰囲気を醸し出しています。

この湯船にあるライト、結構好きなんですよね。なんか眺めていると落ち着くというか。

 

脱衣所の方を見ると、上の方までガラス張りで改めて「ああ、すごく広いし良い銭湯だなあ。きっと街の多くの人たちに愛されてきたんだろうなあ」って感じました。

 

カラン前で水を浴びて、ぼーっとしていると常連さんと思しき方々の会話が聞こえてきました。

「ここ閉まっちゃったらどこ行くよ?」

「いんや、俺はまだ決めてねえな。銭湯減っちゃうとなあ」

「だよなあ」

そんな会話が聞こえてきて、何か心にぐっと来ました。

常連さんたちからすると、落ち着ける場所が一つなくなってしまうってことでありそれは自分自身に置き換えてみるとすごく悲しいことだから。

 

そんな気持ちを心にしっかりと刻みながら、何度も熱い気持ち良いお湯を楽しみました。

 

紹介しておきながら、すでに廃業してしまっているため行ってみてくださいとは言えません。

ただ、きっと東京に住まれている皆様の場合玉の湯さんと同じように皆様の家の近くにもきっと銭湯があるはず。ぜひ、そういう銭湯に行ってみてほしいです。

特別、何か突き抜けたものがあるわけではないかもしれませんが銭湯へ行く最大の目的は体を清めて休めること。それができれば多くは望む必要がないと私は思っています。

 

それではまた!