人生、不十分

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虚弱と鉄人(2月エッセイ)

大人になってからはそんなに体調を崩すこともなくなった。

それでも普段、自分のキャパよりもちょっと超えた状態なのか、年1くらいで少し体調悪くなることがある。

最も、休むほどじゃなくてただただいつもより体がだるいな~くらい。

 

それが昨年末~新年にかけてインフルエンザにかかった。

本当に10年以上ぶりのインフルエンザだった。

熱はそこまで激しくなかったけれども全身の筋肉痛と倦怠感がひどかった。

今回に関してはこれが原因だろうなって予想できるものが一つある。

 

昨年末の機械不備の後、業者さんとあれこれ作業するときにちょっと薄着&裸足だった。なぜそんなだったのかはもう覚えていない。あの時の私は本当にバカだ。

全身が冷たくなっていたし、足先は感覚がもうなかった。

そりゃあ風邪の一つもひくだろう。

 

でも一つ意外だったのが、胃腸には何の不調も出なかったこと。

子供の頃から胃腸が弱く、何かあると必ずお腹に不調が来るタイプだった。

虚弱体質というよりも胃弱体質とでもいうか・・・。

正確に言えば胃ではなく腸なので腸弱体質。

 

母親曰く、「ミルクを飲んだらそのまま直で全部出てるんじゃないかって速度でおむつ変えてたのよ」というくらいの快便赤ちゃんだった私。

結果的に便秘知らずなのは良い事だけれども悉くお腹から調子悪くなるのだけは本当にいただけない。

 

別にそれが原因で学校の行事に出られなかった、とか受験で失敗した、とかそういうことは特にない。けれども、表には出ない裏の舞台で苦しんでいたのは事実で。

 

学校行事の際は緊張でずっとお腹痛い。

ストレスで食欲がなくなるタイプなのですぐに食べられなくなる。

トイレが近くに無いと不安になる(今はそんなことないけど)

 

ちなみに昨年の夏には夏バテなのか食欲不振に陥り、胃と鳩尾のムカムカで大変だった。2週間くらいカロリーメイト(ドリンク)とinゼリーしか食べられなかった。

結果、原因不明の機能性ディスペプシアと診断されたんですがそれはまた別の機会にでも。

 

とにかく表には見えないところで弱さが際立っていたので、見た目的には「ちょっとお腹弱いけど身体小さい割に丈夫じゃん」って思われていたかもしれない。そうだ、私はきっと鉄人になろうとしていたんだと思う。

 

なんでもかんでも多少我慢して、無理をしてすべてを突っ走る。

ちょっとそれが格好良く見えたんだ。

鉄人というかアイアンマンだろうか(マーベル見たいことないけれども)

 

でも実際鉄人になるなんて無理なことなわけで。

そんな鍛え方もしていないし、そもそも無理するのはしんどいし。

あと一人でなんでもかんでもやろうと張り切るのは20代前半くらいまでだなとも。

 

とりあえず自分の虚弱を受け入れて、やっていくしかない。

 

それはそれとして、インフルエンザに久しぶりにかかり、文字通り「咳をしても一人」状態で普段なんとも思わない悲しさと寂しさを覚えた。人間弱っている時に人恋しくなるのは真理だなとしみじみしてしまい、ちょっと自分でもらしくなくて笑ってしまった。私は私が思っているほど強くはなく、むしろ打たれ弱く脆い人間だったのを思い出した。

 

復帰後は病み上がり尚且つ機械も壊れてて、顔色が良くなかったのか、元気がなさそうに見えたのか、悲しそうに見えたのか、常連の方3人くらいから「早くお嫁さんを見つけて結婚をしなさいな。あんたにはそういう人が必要だし、向いてるでしょ」的なことを言われてしまいさらに笑ってしまった。

 

今年は33歳になる。

まだまだバリバリ動き回るけれども、一つ自分の人生を考えてみると良いのかもしれない。

それは一人で生き抜くのか、それとも誰かと人生を半分こするのか(そもそも私にそんなことできるんか?そんなことしてくれる人が出てくるのか?はさておく)

 

そんなこんなを考えて、下書きに保存しているうちに2月になってしまった。

3月までには少しこの先っていうのを考えてみたい。

未来は不確定だけれども、不確定なりに進みたい方向くらいは選ぶことができるから。

人間はどんな道に進んでも絶対に後悔がついてまわる。

けれども、ただただ後悔するだけじゃなくて納得した上での後悔だと意味合いが違う。

 

だからこの先も納得した上での後悔になるように。

いましばらく、考えることは続けていきたい。

 

がわ